【書評】10月も無事公開!~毎日たくさんの本が発行されている~
9月から変わりつつある仕事になかなかついていけず四苦八苦しています。
が、できなさそうでできそう、そんな仕事に食らいついていくのって大事だなと思いながら、取り組んでいます。
その合間に台湾旅行へ行ったり、Liveに行ったり、富士急(オーガスタキャンプ)に行ったり、USJに行ったり、ディズニーランドに行ったり。
楽しみを予定に入れておくのも大事ですね。
さて、10月も無事書評が公開されました。今月は3冊、すべて小説を担当させていただきました。
小さい文字のところが書評になるので、お時間ありましたら読んでみてください。
『Red』
作者:島本理生
書評:インモラル(背徳)をテーマとしながらも甘く切ない男女の純愛小説
現在公開中の映画『ナラタージュ』の原作作家が手がけた官能小説です。
”ジャンル=官能”とあったときに、(きゃっ!)と照れたのですが、読めば読むほど純愛小説でした。
不倫という形ではありますが、既婚女性で共感する人は少なからずいるかと思います。
私は「わかる、わかるわ~」という感じで読み進めました。
『主婦 悦子さんの予期せぬ日々』
作者:久田恵
書評:平凡な家族に起こる波乱の出来事。深刻なのになぜか笑える心に染みる物語
こちらも「わかる、わかるよ~」と身近に感じられる作品です。どちらかと言えば女性がそう思うかもしれません。
悦子の母、80歳の妙に恋人の存在がたまりません。
妙と奇跡のような再会を経て、妙にやさしく寄り添うようになり、妙の家族(悦子の家族)にとってなくてはならない存在になっていきます。
いくつになっても大切な人がそばにいるというのはステキなことですよね。
『教場0 刑事指導官・風間公親』
作者:長岡弘樹
書評:鬼教官・風間公親の刑事時代を描いた『教場』シリーズ、待望の最新刊!
先月に続き、警察小説です。
正規の刊行に先立ち、見本として制作されたバウンド・プルーフをいただきました。
ゲラ刷りを簡易製本したもので、表紙にも宣伝文句がたくさん並んでいます。
※写真をアップしていいか、判断しかねたのでやめておきます。
貴重なプルーフです。
普通、最後のページに著者の履歴や出版社、初版年月日が掲載されていますが、それらが一切ありません。
だからこそ書評にするのが難しくもありました。
『教場シリーズ』のスピンオフです。短編集でさくっと読める作品でした。
シリーズ一作目、二作目を読んでいないので、読んでみようかなと思いました。
最近は書評のタイトル(キャッチ)にこだわっています。どうも私は平易なタイトルをつけがちです。
感覚だけに頼らず辞典をめっちゃ引いています。
ただカタカナを使い過ぎると曖昧になるし、日本語が持つ美しさをどこか置いてけぼりにしている感じもあるし……
ゼロから物語をつくる。小説作家さんは本当にすごいと思います。