書評ライターKonomuの苦悩

フリーライターの悩みと打開策、日々の出来事などいろいろ書いています。

手紙の代書、筆耕うけたまわります

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8月突入ですね~。あと4ヶ月もすると……と考えるとびっくりです。

突然ですが実は私、書道有段者です。
書道の段位でいうと、師範まではいきませんが、それに近い段位を持っています。

『有段者』という記載になるのは、段位は、全体で統一された基準があるわけではなく、各流派ごとに設定されているからです。段位はあくまでレベルの指標であって、国家的に認められている資格ではありません。

ですので、履歴書に書いても特にアピールポイントになるものでもありません。

履歴書に書ける公的資格はあります。
「毛筆書写検定」と「硬筆書写検定」です。下記は「毛筆書写検定」の難易度と各レベルの試験内容です。

難易度  : ★★☆☆☆
合格率  : 近年の合格率は、およそ1級20%、準1級30%、2級50%、3級は70%程で、4級5級は95%程です。

ごめんなさい、証書をどこかにやってしまったのですが、私が取得したのは準1級か2級です。硬筆の方も取得しています。硬筆は2級です。
こんなに難易度が高かったのか!とびっくりしています。

【1級】
・実技
1.漢字4~5字を楷・行・草の三書体で書く(半紙3行)
2.漢字仮名交じり文約50字を書く(半紙)
3.漢字の臨書(楷・行・草・隷のうち一体)(半紙)
4.かなの臨書(半紙)
5.自由作品(画仙紙)
6.書式文(賞状など)

・理論
7.常用漢字の字体を旧字体と書写体で書く(各5字)
8.草書と古筆を読む(主として古筆)
9.書道用語と書道史
10.誤字訂正(常用漢字)・歴史的仮名遣

【準1級】
・実技
1.漢字4字を楷・行・草の三書体で書く(半紙3行)
2.俳句を書く(半紙)
3.漢字の臨書(楷・行・草・隷のうち一体)(半紙)
4.かなの臨書(半紙)
5.はがきの文章(70字前後)
6.掲示文、6~8行のものを書く(半紙)

・理論
7.草書(熟語)と古筆を読む
8.常用漢字の字体を旧字体と書写体で書く(各5字)
9.書道用語と書道史(〇×問題・作者と作品を合わせる)
10.誤字訂正(常用漢字

【2級】
・実技
1.漢字3字を楷・行書で書く(半紙2行)
2.漢字仮名交じり文約30字を書く(半紙)
3.漢字の臨書(楷・行・草のうち一体)(半紙)
4.かなの臨書(半紙)
5.短歌や俳句などを自由な書体で書く(半紙)
6.掲示文、6~7行のものを書く

・理論
7.旧字体と書写体を常用漢字の字体で書く(各5字)
8.双書を熟語で読む・文字の歴史、書道史
9.筆順(楷書と行書)
10.誤字訂正(常用漢字

これだけ盛りだくさんなテスト内容だったのか!とこれまたびっくり。

『画仙紙』ってわかりますか?
書画に用いられる大判の用紙で、書家が太い筆にたっぷり墨をつけてダイナミックに書くときに使用されているもの、といえばイメージしやすいでしょうか。

私もやってました。
あそこまで太い筆は手にしたことはありませんが、墨はバケツに入ってましたね。
立って前かがみになって書きます。めっちゃつらい姿勢です。

社会人になり地元を離れてから久しく筆と墨から離れていますが、現在も年賀状の宛て名はすべて筆で書いています。
招待状や手紙の代筆もやっています、たまに。

手紙は基本ペンか極細の筆を使います。宛て名は細い筆です。
横書きなら楷書、縦書きは好みによって楷書、行書になります。

ずいぶん前の作品ですが、こんなのもあります。

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古ぼけている……ところどころ破れてるし染みもできていますね。
こうした作品をきちんと取っておくタイプではありませんでした。

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絶妙なバランスでしょう?これも半紙でかなり練習してから書くんです。
ひらがなしか書いてないわけじゃないですよっ!漢詩なども書いていました。

本番は筆も考えも迷ったらアウトです。

ブログタイトルに「代書、筆耕うけたまわります」とつけましたが、こうしたものをまた始めたいなと思っています。

草書、隷書は記憶がおぼろげなので思い出しつつ勉強しつつ、だなぁ。
ガラスペンとかちょっとずつ道具を揃えていきたい。

あ。
「試しにお願いしてみようかな?」とか「本気で頼むぜ!」という人はぜひぜひご連絡ください。

特別な人に残暑見舞いを送ってみるのもありですよね~。
はがき代は別途いただくとして、お試し価格として3枚50円でいかがでしょう?