書評ライターKonomuの苦悩

フリーライターの悩みと打開策、日々の出来事などいろいろ書いています。

彼女は私にとってのヒーロー

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昨日、午前7時半。
「おはよー突然すぎるんだけど、ランチどう?」
と新卒入社時代の同期からメッセージが届きました。
突然も突然。もう10数年会っていないし、こまめに連絡を取っていたわけでもありません。(前回、直接連絡を取ったのがなんと4年前)

突然でびっくりしたけれど、会えるときに会っておかなければ『次』があるかなんて誰にもわからないわけで。二つ返事で「行く!」と返信し、やるべきことをやって後回しにしてもいいことは後回しにして、会いに行きました。

彼女は当時の私に新しい価値観を与えてくれた稀有な存在なのです。深く物事を考え過ぎて身動き取れなくなる、頑固でややこしい私を、ナチュラルに突き動かしてくれる、私にとってはヒーローのような人です。『ヒロイン』とするにはあまりにもヒロインの器が小さすぎる。サッカーのことを知らないくせに代表公式ユニフォームを買って仲間を自宅に呼んでワールドカップ観戦したり、サプライズで「生まれてきてくれてありがとぉう~!」と誕生日パーティーを開いてくれたり。嬉しいときは素直に嬉しいと叫び、怒るときは真正面から怒り、感情と行動が直結しているヒーロー。

当時の思い出話や10数年の間にあった出来事、互いの近況報告などして。

彼女「振り返ってみればあの頃ってほんとバカみたいだったよね~。」
私「名古屋から長野の飯田まで営業に行ってさ、どでかい地図渡されてその中に1軒しかなくても、はい(営業)行ってこい、とかやったもんね。」
私「おかげであたり一面蛍が舞うとかそんな景色も楽しめたけど。」
彼女「そうそう!そんなこともあった!」


2人で通い詰めていたラーメン屋の話。辞めてから転々と職を変えてきたこと。震災当時のこと。

ほんの半年ほどだけれど、なんてかけがえのない大切な時間を笑って泣いて一緒に過ごしていたんだろう。(当時、営業成績が落ちた私はすぐに他部署に異動になったし、彼女も1年以内にその会社を辞めた)

彼女「私さ、今が一番踏ん張り時で苦しい、って思ってるんだけど、当時も相当しんどかったし頑張ってたよね。なんであんなに頑張れたんだろうねぇ。」
私「そうだねぇ。でもどんな時もいつも踏ん張って生きてるんじゃないかなぁ。」

ー会えるときに会っておかなければ『次』があるかなんて誰にもわからない

「今日という日、忘れない!大切にする!」
別れてから送り合ったメッセージ。彼女が空港から見上げた空、私が電車から見ていた空。きっと同じ色。

育った環境も住んでる場所も物事のとらえ方や表現方法も全然違う私たち。いつくるかわからない『次』を約束して、それぞれの場所でそれぞれの方法で『次』まで踏ん張って生きていくんだろうね。