うんちくとか難しいこととかはどうでもいい
ライトアップも美しい大原美術館
またもやブログを放置してしまいました。1週間か。友達が旅行でこちらに来ていたり、疲れで熱を出したり、仕事をたくさんいただいたり、充実した日々を過ごしていました。
旅程の1日目は倉敷美観地区。白壁の街並みと大原美術館が有名ですよね。
大原美術館は、倉敷を基盤に幅広く活躍した事業家大原孫三郎が、前年死去した画家児島虎次郎を記念して昭和5年に設立した、日本最初の西洋美術中心の私立美術館です。
日本美術のコレクターでもあった孫三郎は、親しい友人虎次郎の才能と、美術に対する真摯な姿勢を高く評価し、三度にわたる渡欧をうながします。虎次郎は、そこで制作に励むかたわら、孫三郎の同意のもと、日本人としての感覚を総動員してヨーロッパの美術作品を選び取るという作業に熱中します。
”大原美術館の歴史”から引用。
簡単に言うと大金持ちの事業家が、洋画を集めまくって倉敷に美術館作ったよ、です。個人で美術館をつくっちゃうなんてすごいな、と思います。
歴史上名だたる画家の原画が展示されています。エル・グレコの『受胎告知』やモネの『睡蓮』が有名どころかな。
知恵袋なんかでは、「大原美術館にある絵画は、残念ながら原画ではなく複製です」と書かれていることも多いのですが、オール原画です。私が失礼ながらも学芸員さんに「これらは全部原画ですか?」と聞きましたので。(ぽかんとされていらっしゃいました、本当にごめんなさい)
今回、私が一番心奪われた作品がこちら。
ピカソの『頭蓋骨のある静物』
なぜ心奪われたのか、とか理屈じゃないんです。どうしてこの作品ができあがったのか、とか想像したところでピカソのみぞ知る、です。
原画じゃなくてもいいんじゃない?と思われる人もたくさんいると思いますが、原画でなければ伝わってこない”何か”は確かにあります。
大原氏はこの作品をどうしても欲しがったそうですが、私もお金さえあればこの作品を買いたいという衝動を抑えられないと思う。「買いたい絵」トップ5に入る。
私の「買いたい絵」は他にもいくつか。
ゴッホの『星降る夜』
これが一番「買いたい絵」。2006年、神戸市立博物館であったオルセー美術館展で出会った作品。その7年後、2013年にフランス・オルセー美術館で再会し、感動のあまり絵の前から20分ほど動けなくなるほど。
マウリッツハイス美術館に収蔵されているレンブラントのこの2作品も「買いたい絵」
キリストの神殿奉献(The Presentation in the Temple)
テュルプ博士の解剖学講義(Dr.Nicolaas Tulp Demonstrating the Anatomy of the Arm)
レンブラントの作品は、光と影が本当に素晴らしくて。
「すごいな」「いいな」「素敵だな」
こういう素直な気持ちや感動に、小難しい知識やうんちくはいらんな、と思ってます。うん、やっぱりゴッホの絵が欲しい。レプリカではなくて。