一期一会にするには惜しかった出会い
今回のインド旅行で後悔しているコトが一つあります。心残りというか。
デリーからワラーナシーへ向かうインド国内線で楽しく話をさせていただいたAirIndiaのCabin Crew(キャビンアテンダント・フライトアテンダント)の名前を聞きそびれてしまったのです。
バイク(自転車)が趣味で、成田のサイクリングコースが好きだとか、日本語を覚えたいけどなかなかに難しいとか。(成田近辺にそういう場所があること、関西出身の私は知りませんでした)
「ナマステー(NAMASTE)」で両手を合わせる意味、インドでの「ハロー(Hello)」は手を振るのではなく握手をすること。ものすごく興味深かったです。
ナマステは朝でも夜でも使える便利な言葉です。人と会うとき、別れるときにも使えます。両手をぴったりそろえるのではなく、指先をそろえほんの少~し手のひらの間を開け『山』の形を作るのが正しいナマステ。これは相手を敬うとともに、指先に体の中のエネルギーを集めているのだとか。
ハローで握手をするのは互いにエネルギーを分け与えるのだそうです。
私も朝、昼、晩の日本でのあいさつ言葉を教えたり、バイク好きが各国から集まるしまなみ海道をおすすめしたり(余談ですが台湾人にめっちゃ人気です)。
Cabin Crewが一人の乗客とこれだけ話していていいのだろうか、というくらい盛り上がっていました。飛行機から降りるときも、降りて滑走路を歩いているときも機内から大きく手を振って送り出してくれて。ほんといい人だったなぁ、とほっこりしていたら、隣の隣に座っていた女性から「どうして連絡先を聞かなかったの?現地の友達を作るチャンスだったし、私から見たら聞いても聞かれてもなんら不自然じゃなかったよ?」と言われて、そこで(しまった!)と……
日本へ戻る便の中、一人のCrewにこのことを相談したら、AirIndiaのサイトにFeedbackという欄があるからそこから尋ねると必ず教えてくれますよ、と言ってくれたので帰国してから試してみました。が、無理でした。
We are glad you enjoyed your trip. We have forwarded your appreciation to the concerned Dept. (ありがとうございます。お客様からの声は担当部署に確かに届けました。)
まぁ、当たり前ですけどね。
その便に乗ってから1週間。いまだ心残りなのは本当は一期一会で終わらせる出会いではなかったのかもしれません。でも、だからこその一期一会なのかもしれません。
人や本やモノ。出会って何かの直感が働いたときは迷わずためらわず動くことをおすすめします。本当に大切なものがひょっとしたら混ざっているかもしれないから。