書評ライターKonomuの苦悩

フリーライターの悩みと打開策、日々の出来事などいろいろ書いています。

【書評】9月も無事公開!~毎日たくさんの本が発行されている~

一昨日はとある企業の社長様のインタビューへ。
昨日はとある件の打ち合わせと対談でランサーズ本社へ。

公私ともにいろいろあり、正念場です。
ターニングポイントだといいな。

さて、9月も無事書評が公開されました。今月も2冊です。
小さい文字のところが書評になるので、お時間ありましたら読んでみてください。

『十三階の女』
作者:吉川英梨
書評:強靭かつ繊細。異質な存在感を放つ、女性公安刑事が主人公のノワール小説 

十三階の女

十三階の女

 

今年一番のインパクトを受けた、と言っても過言ではない作品です。
作品にのめり込み過ぎて、書評が書けないほどでした。

切なく、そして、えぐい。
女性作家だからこそ描けるノワール小説です。

ニューヒロイン誕生!といったところでしょうか。

読み終えた後、このヒロインがどう生きていくのかもっと知りたい!と心から思いました。

続編が「小説推理」11月号から連載スタートということで、ワクワクしています。

個人的には何らかの形で映像化されてもおかしくないと思っています。
それくらいの”推し本”です。(だから読んでみてね!)

『恋の法廷式』
作者:北尾トロ
書評:濃密な人間ドラマを描く、恋愛裁判だけを集めた異色の裁判傍聴記 

恋の法廷式 (朝日文庫)

恋の法廷式 (朝日文庫)

 

男女関係の裁判にスポットをあてた傍聴記録、です。
不謹慎かもしれませんが、これを読んで傍聴に行きたくなりました。

「刑事事件に発展しそうかな……」という興味深い事案があるので、チェックしておこうと思います。

今月は2冊とも新刊で、書店に並ぶ少し前に献本いただきました。
愛おしくてたまらない気持ちになります。

Kindleのほうが軽くて便利なのだとは思いますが、紙の質感、フォント、行間、それらすべてを感じられるのは、紙媒体ならではと思います。

ちなみに、『十三階の女』のヒロイン以外の登場人物の名前に、とある共通点を見つけて、これは意図的なものなのかどうか気になり、失礼ながらも作者の吉川さんがTwitterをされていたので、直接伺ってみました。

「そういえばそうですね。偶然です。」

と、とてもフラットにお返事をいただきました。

物語りにも絡められる共通点だったのですが、読者にとってそれが大きなポイントになるだろうか、と客観的に考え、結果、書評には書きませんでした。

書かなくてよかった……とほっとしています。

おお!これはかなりうれしい!