意外と知られていない?メール末尾の「拝」とは
こんばんは。
パクタソからお借りしました。私の眼鏡のフレームも赤です。
今朝はアメリカのシリア空爆にびっくり。
午前はそうでもなかったのですが、午後になって、各メディアでアサド政権の化学兵器による一般市民への空爆被害が取り上げられていました。
へなちょこメンタルなのでテレビは消しています。
さて、今回はメール末尾の「拝」について、です。
「差出人の名前」+「拝」で締めくくられたメールを受け取ったことはありますか?
例えばこんな感じです。
(本文)
以上、宜しくお願い致します。●●●●●大学医学部
田中 拝
今の私ならこれがどういう意味かわかります。
ただ、当時、その会社に入社したての私にはこれがさっぱり分からなかった、というか、この「拝」を疑問にすら思いませんでした。
結果、私から田中先生への返信メールの冒頭はこのようになりました。
●●●●●大学医学部
田中 拝 先生
共通メールでのやり取りだったので、これを見つけた上司にものすごい勢いで怒られました。
(あんた!何やってんのよ!馬鹿じゃないの!?今すぐ謝罪の電話を入れなさい!)的な。
先輩たちはお腹を抱えて笑っていました。
上司が怒るのも当たり前です。相手は何と言っても医学部の教授なのですから。
「拝」
「拝見」「拝読」「拝聴」といった言葉は、目上の人に対してだったり、少しかしこまった場面だったりで使うことも多いでしょう。
これらの熟語で使われる「拝」には、「謹んで」という意味があり、「見る」「読む」「聴く」という言葉に敬意を付け加えています。
そして差出人の名前の後ろの「拝」も同じような意味を持ちます。相手への敬意を表す方法なんです。
少し古風な締めくくりです。
一般的なビジネスメールで使われているんだろうか。
少なくとも私は、その前もその後も、この形式でメールを締めくくったことはないし締めくくられたこともありません。
「小生」という言葉を見かけることもなかったでしょう。
これは私の感覚ですが、古い慣習を持つ業界や企業ではテンプレート的に使われている気がします。
この会社で働けてよかったです。ものすごいハードワークやったけど。
末尾の拝の意味を「知りたい!」と思う機会はなかったと思います。
知ろうとして何かしらの情報にアクセスすることもなかったでしょう。
知っているのと知らないのとではえらい違いです。
ご存知の方は、私の過去の失敗を思い切り笑ってやってください。