書評ライターKonomuの苦悩

フリーライターの悩みと打開策、日々の出来事などいろいろ書いています。

秦基博がつないでくれたもの

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こちらは横浜アリーナの会場装飾であり、大阪城ホールにはなかった……さすが地元

2016年11月5日(土)、大阪城ホールにて秦基博10th Anniversary ARENA TOUR All The Pieces。秦基博デビュー10周年、感無量です。どんな気持ちでLIVE中を過ごすんだろう、泣くのかな、楽しみなような怖いような気持ちで向かいました。

座席はアリーナ7列目。超近い。

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でも前がまさかの男性4人ではた坊とだだかぶり。背伸びしたり隙間を狙ったりしながら歌う様子を見ておりました。どんな表情で歌うのか、そういうのを見るのが好きです。

この10年、個人的に本当に苦しい10年でした。誰にでも訪れるわけではない出来事があったり、とても大切な人を失くしたり。そんなときに出会ったのが秦基博の音楽。苦しい期間、いつもそばにあったのが秦基博の音楽でした。

最近ではその魅力は”浮遊感”と評されることもありますが、絶妙の評価です。良い意味で受け手がどうとでも取れるような曲ばかり。近年の曲はメッセージ性が高くなってきてますけど、それも含めて秦基博です。10年あれば人間変わるし、音楽性だって変わる。

さて、LIVE中私は感動のあまり涙するのかとばかり思っていましたが、まったくもってそんなことはなかったです。というのもはた坊の声の調子があまり良くなくて、途中途中苦しそうでもあって(がんばれがんばれっ!)と2時間強ずーーっと祈って終わりでした。さすがに新曲「70億のピース」はばっちり音が合っていて、そこでようやくほっとしました。ストリングス最高やったなー。バンド形式も楽しいけれど、シンプルな音が似あう。

はた坊の10年、私の10年なんて振り返る暇もなかった。

でも、そんなものなのかもしれません。渦中にいるときは本当につらかったし絶望のどん底のさらに底にいたことは確かだけれど、いま大阪城ホールではた坊の声を祈り続けられる自分がいるということは、一歩一歩、少しずつでも前を向いて歩み続けていたのだと思います。

声の調子が良くなくて残念だった、という思いは少しもなく、やわらかくあたたかで素敵なLIVEだったな、と余韻に浸っています。

秦基博がいてくれたからこそ出会えた仲間や友達。特に初武道館時の思い出はかけがえのないもの。関東方面が多いので、残念ながら一緒にLIVEに行ったりはできないし、年に1度くらいしか会えないのだけれど、とても大切な仲間です。ここ2年ではTwitterでのはた仲間さんも増えました。

出会えたうちの一人に「ここ行きたい!」と距離的に無茶なリクエストに関わらず、文句ひとつ言わずどこにでも車を走らせ一緒にLIVEを楽しんでくれた人がいます。東京に就職してしまったので、一緒に行くことはなくなってしまったのだけれど、本当に感謝しています。

失くしたばかりの10年ではないこと。これから先の10年、20年もいろんなことがあるでしょうけれど、きっと同じような気持ちで節目節目を迎えられるんだろうと思うし、そんな自分でありたい。20年経っても30年経っても今と変わらず秦基博のファンでいます。FC会員費だって払い続けるぜ。

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5年前の同日が5周年LIVEでした。このときはツアータイトルすらなかったのに、ビッグアーティストになったことに感動です。たくさんのファンと一緒に過ごせた空間、しあわせでした。

また今日からもがんばるぞー!

セットリスト

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